・アクスタは低温でやさしく温め→平らに固定→自然冷却が基本。
・まずはぬるま湯+フラットプレス、次に温タオル、最後に低温ドライヤー距離30cmの順で安全性高。
・熱湯・直火・強い曲げ、印刷面への溶剤+加熱の併用はNG。
目次
- 曲がり・反りが起きる理由(アクスタ専用の前提)
- 準備するもの(家庭にあるものでOK)
- 手順A:ぬるま湯→平置きプレス(最推奨)
- 手順B:温タオル法(局所の反り向け)
- 手順C:低温ドライヤー法(最終手段)
- 台座の曲がり・ガタつき対処
- やってはいけないNG
- 再発防止:保管・展示のコツ
- よくある質問(FAQ)
- まとめ(3行で再確認)
曲がり・反りが起きる理由(アクスタ専用の前提)
- 熱・直射日光・車内高温:片面が温まるとそちらに反る。
- 応力残り:レーザーカットや印刷層の厚み差で反りやすい。
- 溶剤ストレス:アルコール/強溶剤で白化→脆化し、曲げでクラック化。
- 保管姿勢:斜め立て・荷重偏り・PVC密着で癖づき。
準備するもの(家庭にあるものでOK)

- ぬるま湯 35〜45℃(触れて温かい程度/熱すぎ厳禁)
- 平らな板(厚めの本でも可)+シリコンマットやクッキングシート2枚
- 柔らかいマイクロファイバークロス 2〜3枚
- 温タオル(電子レンジで軽く温め/高温注意)
- ドライヤー(送風弱/温度低〜中、ノズル外し)
- タイマー(加熱は短時間管理)
※印刷面がどちらか不明なら両面とも印刷面扱いで作業します。
手順A:ぬるま湯→平置きプレス(最推奨)
全体がゆるく反っている場合に。印刷面のダメージリスクが最も低い。
- 前洗浄:ほこりをブロー→中性洗剤の薄液で軽く洗い→精製水すすぎ→水分を押し当て吸水。砂粒があるとプレスで擦傷になるため。
- 温め:35〜45℃のぬるま湯に30〜60秒浸す。50℃以上・長時間は不可。
- フラットセット:シリコンマット(またはクッキングシート)上に完全に水平に置く。
- 軽プレス:上からシート→平らな板(本)を置き、“自重〜500g程度”で5〜10分自然冷却。
- 確認:反りが残る場合は1回だけ再実施。改善が止まったら打ち切り。
手順B:温タオル法(局所の反り向け)

先端だけ反る/部位限定のクセ用。印刷面を擦らない。
- タオルを40〜50℃に温め、しっかり絞る(水滴NG)。
- 反っている部位に10〜20秒だけ当てる。
- すぐにフラットな面で指腹で軽く押さえ→保持10秒。
- 平置きで自然冷却5分。必要ならもう1サイクル。
手順C:低温ドライヤー法(最終手段)
道具がないときの緊急策。過加熱は白化・印刷荒れの原因なので慎重に。
- ノズルを外し、弱風・低〜中温に設定。
- 30cm以上離し、3〜5秒だけ温風→すぐ停止。
- 指腹で反対方向へわずかにクセ付け→離す。
- 平置きで自然冷却5分。改善が乏しければ中止。
台座の曲がり・ガタつき対処
- ABS台座:溶剤に弱く白化しやすい。手順Aのぬるま湯+軽プレスのみ。
- アクリル台座:本体と同様。印刷/箔面は直接擦らない。
- 差し込み穴:水分が残ると装着時にクラックの原因。完全乾燥→垂直方向にまっすぐ差す。
やってはいけないNG
- 熱湯・直火・ヒートガン(温度管理が困難、白化・印刷荒れ・変形の恐れ)
- 強い曲げ・長時間押し付け(応力割れの原因)
- アルコール/溶剤で拭いた直後の加熱(クラック誘発)
- 日光/車内放置での“放置矯正”(局所加熱で逆に反る)
- ザラついた面でのプレス(微細傷→くもり)
再発防止:保管・展示のコツ
- 直射日光・高温多湿を避け、ケース内は乾燥剤+UVカット。
- PVC/ラバーと長時間密着しない(可塑剤移行でベタつき→反り悪化)。
- 立て展示は自立角度を浅めに、重量物を片側に寄せない。
- 持ち運びはフラット収納+仕切りで荷重分散。
よくある質問(FAQ)
Q1:どの温度まで安全?
A:家庭作業では35〜45℃の範囲で短時間が安全。50℃超〜熱湯は印刷・アクリルにダメージの恐れ。
Q2:完全には戻らないことはある?
A:あります。応力残りや印刷層の段差起因では8〜9割の改善が限界のケースあり。無理な再加熱は逆効果。
Q3:アルコールで白くなった後でも矯正できる?
A:白化は材料ダメージで可逆性が低い。加熱は悪化要因になるため中止し、以後は低刺激クリーニングのみ。
Q4:凹み跡は直る?
A:物理的な凹みは戻りにくい。見え方の改善は帯電防止コーティング(非研磨)で光の乱反射を抑える方向。
Q5:どれくらいの重しが適切?
A:自重〜500g程度が目安。重すぎると印刷/箔に圧痕が出る。
まとめ(3行で再確認)
- 低温×短時間で温め、平置きプレス→自然冷却が基本。
- ダメなら温タオル→低温ドライヤーの順で一段ずつ。
- 熱湯・直火・強曲げ・溶剤+加熱は事故の元。無理はしない。
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